インド仏教の頂点に立つ男
フジテレビNONFIX「男一代菩薩道~インド仏教の頂点に立つ男~」
40年近く、インドの不可触民と共に生き、今や不可触民云々ではなく、インド仏教界の象徴たる存在となっている、佐々井秀嶺(しゅうれい)師のドキュメンタリー。
ボクは、三一書房の一連の不可触民シリーズ(山際素男・著)で、この人を知ったのだが、こんな有力者になっていたとは知らなかった。
動いているところを見たのは、以前CNN(だったか?)で断食をしているところを見て以来。(多分、ブッダガヤ奪還運動の時か?)
誤解を恐れず言えば、こんな山師然とした人だったのか?と言う印象。でも、元からこうなんだろうな。
三一の本では語られていなかった生い立ちの部分や、現在の地位、活動が垣間見れ、中々面白かった。
生い立ちについては、山際氏の「破天~一億の魂を掴んだ男」(南風社)でも語られているようだ。未読。
夢枕に龍樹(ナーガルジュナ)が立った話は山際本でも読んだけど、山際本ではさらに、驚くべきファンタジーが現出するのだ。
それは(まあこの程度のネタバレはいいでしょ)、ナグプールについた佐々井師が始めてアンベードカル博士(不可触民出身の初代法務大臣)の像を見た時、それが夢に現れた龍樹その人であった、ってこれどーよ!これどーよ!
まあ、大概の人は、こんな話聞いたら引くよなあ。
ところで、佐々井師がナグプールの人達に挨拶代わりに使っていた「ジャイビーム」とは「アンベードカルを讃えよ」と言う意味だが、ボクがプロレスゲームで使っているジャイアント馬場をベースにしたオリジナル選手(中身は馳浩)の名前は「ジャイビーム馬橋」と言うのであった。すっげーどーでもいー話。
因みに番組のエンドロールに「協力 山際素男」のクレジットあり。
[fujitv] NONFIX #445「男一代菩薩道~インド仏教の頂点に立つ男~」
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