ジーザス・クライスト・スーパースター“Gethsemane”オレ的BEST3!
今日のネタは、何年か前に書こうとして、ある理由により、日の目を見る事なくデッドストックになっていたもの。
今回、改めて放出する事にしました。
(そのきっかけとなった動画を後で貼ります)
まず、最初にクッソじじ臭い話をすると、人生で最初に購入したビデオソフトが「ゴスペル」。
同名映画があるけど、ボクのは、1982年のライブ・ドキュメンタリーの方ね。
で、Beta でしたw
その後、Beta がビデオ規格の闘いに敗れて、やむなく VHS に換えた時に、最初に買ったソフトが、「ジーザス・クライスト・スーパースター」でした。
一番好きな曲「ゲッセマネ」
「ジーザス・クライスト・スーパースター」(以下、JCS)の中で一番好きな曲は、“Gethsemane”(ゲッセマネ)です。
(因みに、Nightwish の“Gethsemane”とは全く別の曲です)
さて、「ゲッセマネ」と言えば、
“Why should I die?”
(何故、私は死ななければならないのか?)
とイエスが神に問うシーンのハイトーンのシャウト。
演者によって、これがある場合と無い場合がある。
単純に技術の有無や演出の都合もあるだろうが、ボクはもう圧倒的に「ハイトーンのシャウトが無かったらガッカリする派」です。
と言う事で、極々、個人的な「ゲッセマネの演者」ベスト3を。
第3位 スティーヴ・バルサモ
■Gethsemane (Steve Balsamo) - 'Musicals in Ahoy' Concert 2004 | Jesus Christ Superstar
いやー、この人を3位にしてしまうと言う事は、数多の女性ファンを敵に回すと言う事なんだけど、しょーがないじゃん!
人には好きずきと言うものがあってだな…。
まぁ、色々な人がイエスを演じた訳ですが、「キレイなイエス」ですよね。
カコイイ。
ヘッドボイスに近い感じのシャウト。単なる裏声で通す演者もいる中、この人のは力強さがあります。
特に、5拍子のインタールードに入るところ、
“See how I die!”
(ワシの死にざま、よう見とけ!)
の部分は、シャウトではなくヘッドボイスで段々と昂揚させていくのが、これまた凄く美しい。
JCSマニアと言う訳ではないので断言はできないけど、多分、この人の登場により、「ゲッセマネ」の歌唱の構成に関しては、「バルサモ前」「バルサモ後」と呼ぶべき唄い方が確立されたんじゃないだろうか?
第2位 ドリュー・サリッチ
■Drew Sarich - Gethsemane (I only want to say)
この人は、かなり崩した唄い方をしていて、自分なりのフェイクを入れてくる。
“Can you show me now...”のところのフロウは凄く今日的な感じがするし、前述のバルサモや後述のテッド・ニーリーともまた違う、ラウドでエクストリームなスクリームもこの人ならでは。
(こんなに崩して、作者のアンドリュー・ロイド・ウェバーの評価はどうだったのかな?)
ただ、若い頃の唄い方を見ると(こう言っては失礼だけど)、割と凡庸な感じでした。
むしろ、後年になってから、この「今風なフロウやスクリーム」の技術を手に入れたと思われ。
第1位 テッド・ニーリー
と言う事で、先に書いちゃったけど、1位はこの人!
■Ted Neeley - Gethsemane WHYYY!!! Compilation (Jesus Christ Superstar)
今回、この記事を書くキッカケとなった動画。
1973年の映画のシーンから始まり、2019年(76歳!)までの“WHYYY!!!”の抜粋版。
オリジナルと言う意味ではイアン・ギランの方がオリジナルになるんだろうけど、やはりボクにとってのオリジナルはこの人だなぁ。
この動画が印象深いのは、久々に演じた(と思われる)2006年から、年々調子を上げて行ったのが時系列でわかる点。
特に、この動画で使われている2007年のフル版の方は、ホントもう、鳥肌が立つくらい凄かった!
(たしか、カルガリー公演。残念ながらYouTubeから削除されてしまった)
そのフル版の方で観た、5拍子のインタールードに入るところ、“See how I die!”(ワシの死にざま、よう見とけ!)は、全盛期のロブ・ハルフォードを彷彿とさせる「張り」と「伸び」でね。
(あぁ、叶う事なら、もう1回観たいなぁ…)
「喉の調子に合わせて」と言う側面もあると思うけど、この人は毎回、巧みにフェイクを変えて来るんだよね。
と言う事で!
これもいつ消されるかわからないけど、現時点でベストだな、と思う奴を貼っておきます。
■Jesus christ superstar - Ted Neeley - Gethsemane live in Groningen
Ted Neeley's AAAAL RIGHT!!~See how I DIEEEEEEEEE!!!!!
2017年(74歳!)。これはカルガリーに匹敵すると思う!
でもカルガリーのは、5拍子に入ってからの伸びが凄かったんだよな。
(あぁ、マジでもう1回観たいなぁ…)
まぁ、ハイトーンが出ればエライって訳じゃないけどねぇ。
でも、「ゲッセマネはハイトーンであって欲しい」と言うのも、また偽らざるところでしてな。
もう、ここまで来たからには、テッド・ニーリーには幾久しくハイトーンを出し続けて欲しいと思います。
おそらく、かなり節制もしているんだろうけど、80歳越えて、今のレベルを維持できていたとしたら、ホント凄いと思う。
以上、ゲッセマネの話は終わり!
数年越しにようやく放出しましたが、大Zappaな下書きだったので、今回、かなり書き足しました。
気が向いたら、それ以外の曲もその内に書こうと思います。
<追記!>
2007年のカルガリーの、まだあった!
てっきり削除されたものと勘違い。オレってそーゆーの多いもんよ!
うをー、久々に聴いたけど、思い出補正なんかじゃなかったわ。
全編フェイクしまくりの「やり過ぎ感」ありあり。だが、そこがいい!
喉の調子に合わせてのフェイクではない。これは明らかに「絶好調」故のリミッター解除によるフェイク!
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コメント
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はじめまして。
テッド・二ーリー、現役で活動していたのですね。
嬉しいかぎりです。
高校生の頃恋していた私のイエスさま(笑)
ありがとうございます。
投稿: yellowmagicwoman | 2020/12/19 10:43
yellowmagicwoman さん
コメントありがとうございます!
はい。70過ぎて現役。
しかも、あの超絶ハイトーンは維持したままと言うエバーグリーン振りです。
(^_^)
投稿: こぢゃ | 2020/12/19 17:36