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2021/02/14

超久々の回文

某メーリングリストにて、時ならず盛り上がり、久々に回文を捻った。

本当は、きっかけとなった(「うん、芭蕉は“Wow!!”とは絶対言わないと思うw」からの)話の流れで載せたいのだけど、アレコレ面倒そうなので、そこは割愛して、自作の3篇のみにて。

梅が香ぐ 乃木おび荻野 グガガめむ
(むめががぐ のぎおびおぎの ぐががめむ)

意味は無し。
だけど、山下洋輔のハナモゲラ和歌のアナリゼ風にするとこうなる。

“梅の香をかぐと「乃木坂46と共演した時の荻野目洋子」を思い出す事であるよ。
それにしてもナラダ・マイケル・ウォルデンのプロデュースでアルバムを出すなんて、荻野目ちゃんは柏市の誇りであるよなぁ。
さて、グガガっとイビキをかきつつ寝るべし!”

この17文字に、ここまで長い情報が格納されているとは、まさにイニシエの智慧なり!
initiation!

因みに、事の発端となった芭蕉の句はこれ。

梅が香に のつと日の出る 山路かな
(むめがゝに のっとひのでる やまじかな)

ボクの回文が「むめがか」ではなく「むめがが」となっているのは勘違いから。
こっちの方が語感が面白いので、敢えてそのままにした。

後半は、MLのメンバーの1人が書いた「いざ作ろうとすると」と言うセンテンスから、題材として「トルストイ」が出てきたので、こいつを使って2篇ほど。

漬け いややな
 言わはる旦那は
  トルストイとするとは
   なんたるハワイな ややイケズ
(づけいややな いわはるだんなは とるすといとするとは なんたるはわいな ややいけず)

アナリゼ不能!w

同じお題で、もう一回り。

夜歩く クスリ モロコ
 トルストイの意図するところも
  リスク 来るあるよ
(よるあるく くすり もろこ とるすといのいとするところも りすく くるあるよ)

モロコはロシア語でミルクの事。

“「時計店じかけのオレンジ」に出てくる麻薬入りミルク(ドレンクロム、シンセメスクの入ったモロコ)を例に採り、トルストイと対比させる事で、ある種、啓蒙的にそのリスクを表現している事であるよ。”

トルストイ、読んだ事ないけどな!w

「古文のアナリゼで教師がよく使う表現」である『あるよ』をあらかじめ多重構造的に包含しているところが、我ながら新しいレトリックだと思った。
「解析者が作者の表象・心象を代替して置換する」のではなく「作者が『解析者は、こうアナリゼするであろう』事を見越して、それをそのまま歌句とする」って事ね。
まぁ、誰かやっているだろうけど。

実は、もう一つの英語学習ブログで、2019年に「14年振り」に回文を吟じたんだけど、そっちはイマイチだったので、今回の作品を復活の嚆矢とする!
(復活言うても、またよっぽど気が向かないとやらないと思う)

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