2022/06/04

映画『ZAPPA』、新宿の休日

Twitter の方にはチラッと書きましたが、映画『ZAPPA』を観た話をやや詳細に。

ネタバレありです!

そもそもZAPPAとは何か?

私は、このブログを含めて、アカウントやハンドルに、kojama とか pojama とか使うことが多いんですが、これはフランク・ザッパの “Po-Jama People” から取ったものです。
(ま、この曲はそれほど好きじゃないんですけどね。自分の名前と絡めてそうなりました)

で、そもそもフランク・ザッパとは…って言いだすと、ほんともうスッゲー長くなるので割愛!!w

ひとことで申し上げるならば、現代音楽とドゥーワップとR&Bとブルースとジャズロックをゴチャ混ぜした音楽に、シニカルでポリティカルで下品な歌詞が乗った音楽を作る人。
(一般的には、ここに「ジャズと」ってのも加わるんだけど、個人的にはジャズ味は感じないんだよね)

あ、歌詞は、ほんっと、マジで下品です!品性下劣過ぎなまでに下品w
特にライブでの下品さは半端ないですよ。
私が知っている英語の下ネタのストックの多くはザッパから学んだものですねww

で、まぁ、さらに、ひとつだけ言っておきますとですね。

私は、アルバムは 20作くらいしか持っていないので、実は、それほどのファンってわけではないんですね。

「20作も持ってたら、めっちゃファンじゃねーか」

と思うでしょ?

でも、この人は、生涯で 60作近いアルバムを出してるんです。しかも死んでからも相当な数のアルバムが出ているんです。

つまり 20作程度だとニワカって感じなんですねぇ。
もしくは、二ワカ/ジャワカ。
(って、これが言いたいばっかりにw)

映画『ZAPPA』を観に行きましょう

(海老チャーハンの泰斗、K七(ケーナナ) (id:knana19)さん風の見出しw)

新宿の街中は メチャ熱っ!!
ってことで、場所は、10年以上?振りの新宿です。

…で、「新宿~我が青春の軌跡」的な部分を掘り下げようと思ったら思いのほか長くなり過ぎたので、これも割愛!

まぁ、とにかく、沖縄料理の やんばる と、ディスクユニオン プログレッシヴ・ロック館が、そこだけ80年代の風情を漂わせていて、なんかー泣けてきたよ、ワシは。

映画『ZAPPA』

概要については公式をどうぞ。

さて、最初に書いたとおり、ネタバレありですので、これから観る人は以下、飛ばしてどうぞ。

まず、映画『ZAPPA』は思いのほかアカデミックな内容と演出でした。
もっと、下品でスキャンダラスな内容を想像していましたが、全然マジメな内容でしたね。どことなく編集手法に『200モーテルズ』の匂いを感じたりもしましたが、どうでしょうか。

個人的にグッと来たのは、パーカッション奏者ルース・アンダーウッド(Ruth Underwood)が、難曲『BLACK PAGE』を弾くシーン。(しかもピアノで!)

ザッパのバンドと言えば、そりゃもうトンデモナイ技量を持った人達なんですが、とりわけ私が好きなメンバーが、このルースです。ジュリアード音楽院卒の才媛。

で、さらにグッと来たのが、死期が近づいたFZに感謝の手紙を渡す話。
ルースがあんな風に号泣するなんて…。😢
ある意味、ここが一番衝撃でした。

それと、観る前にちょっと不安だったのが、遺族間の係争が編集に影響しているのではないか、と言う懸念。詳細は書きませんが、と言うかそこまで詳しくないですが、そう言うのがありましてね。

この映画は、ザッパ親族側の裏方的には次男アーメットが中心なので、係争相手である長男ドウィージルや長女ムーンの映像が削られてたりしたらチクチクするなぁ、と思っておったんですよ。

全然そんな事はなかった。

4人の子供たちの映像は「誰が中心」と言う感じではなく出てくるし、現在の姿でインタビューで登場するのは、奥さんのゲイル(2015年没)だけなので、そこに不公平感は無かったですね。まぁ、さすがにザッパ最大のヒット曲である “Valley Girl” のムーンは目立つけど、それはしゃーない。

とは言え、現役のミュージシャンであり、(係争の争点の一つでもある)「ザッパ・プレイズ・ザッパ」を率いるドウィージルの現在のインタビューがないと言う点に関しては、若干の違和感ありますけどね。

その他に興味深いという点では、晩年の「音楽以外のお仕事」の部分。
…うーん、ここはさすがに観てもらって「へぇ~」ってなった方が面白いので言わないでおこうw

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2020/12/18

ジーザス・クライスト・スーパースター“Gethsemane”オレ的BEST3!

今日のネタは、何年か前に書こうとして、ある理由により、日の目を見る事なくデッドストックになっていたもの。
今回、改めて放出する事にしました。
(そのきっかけとなった動画を後で貼ります)

まず、最初にクッソじじ臭い話をすると、人生で最初に購入したビデオソフトが「ゴスペル」。
同名映画があるけど、ボクのは、1982年のライブ・ドキュメンタリーの方ね。
で、Beta でしたw

その後、Beta がビデオ規格の闘いに敗れて、やむなく VHS に換えた時に、最初に買ったソフトが、「ジーザス・クライスト・スーパースター」でした。

一番好きな曲「ゲッセマネ」

「ジーザス・クライスト・スーパースター」(以下、JCS)の中で一番好きな曲は、“Gethsemane”(ゲッセマネ)です。
(因みに、Nightwish の“Gethsemane”とは全く別の曲です)

さて、「ゲッセマネ」と言えば、

“Why should I die?”
(何故、私は死ななければならないのか?)

とイエスが神に問うシーンのハイトーンのシャウト。

演者によって、これがある場合と無い場合がある。

単純に技術の有無や演出の都合もあるだろうが、ボクはもう圧倒的に「ハイトーンのシャウトが無かったらガッカリする派」です。

と言う事で、極々、個人的な「ゲッセマネの演者」ベスト3を。

第3位 スティーヴ・バルサモ

Gethsemane (Steve Balsamo) - 'Musicals in Ahoy' Concert 2004 | Jesus Christ Superstar

いやー、この人を3位にしてしまうと言う事は、数多の女性ファンを敵に回すと言う事なんだけど、しょーがないじゃん!
人には好きずきと言うものがあってだな…。

まぁ、色々な人がイエスを演じた訳ですが、「キレイなイエス」ですよね。
カコイイ。

Steve Balsamo's WHYYY!!!

ヘッドボイスに近い感じのシャウト。単なる裏声で通す演者もいる中、この人のは力強さがあります。

特に、5拍子のインタールードに入るところ、

“See how I die!”
(ワシの死にざま、よう見とけ!)

の部分は、シャウトではなくヘッドボイスで段々と昂揚させていくのが、これまた凄く美しい。

JCSマニアと言う訳ではないので断言はできないけど、多分、この人の登場により、「ゲッセマネ」の歌唱の構成に関しては、「バルサモ前」「バルサモ後」と呼ぶべき唄い方が確立されたんじゃないだろうか?

第2位 ドリュー・サリッチ

Drew Sarich - Gethsemane (I only want to say)

この人は、かなり崩した唄い方をしていて、自分なりのフェイクを入れてくる。

Drew Sarich's WHYYY!!!

“Can you show me now...”のところのフロウは凄く今日的な感じがするし、前述のバルサモや後述のテッド・ニーリーともまた違う、ラウドでエクストリームなスクリームもこの人ならでは。
(こんなに崩して、作者のアンドリュー・ロイド・ウェバーの評価はどうだったのかな?)

ただ、若い頃の唄い方を見ると(こう言っては失礼だけど)、割と凡庸な感じでした。
むしろ、後年になってから、この「今風なフロウやスクリーム」の技術を手に入れたと思われ。

第1位 テッド・ニーリー

と言う事で、先に書いちゃったけど、1位はこの人!

Ted Neeley - Gethsemane WHYYY!!! Compilation (Jesus Christ Superstar)

今回、この記事を書くキッカケとなった動画。
1973年の映画のシーンから始まり、2019年(76歳!)までの“WHYYY!!!”の抜粋版。

オリジナルと言う意味ではイアン・ギランの方がオリジナルになるんだろうけど、やはりボクにとってのオリジナルはこの人だなぁ。
この動画が印象深いのは、久々に演じた(と思われる)2006年から、年々調子を上げて行ったのが時系列でわかる点。

特に、この動画で使われている2007年のフル版の方は、ホントもう、鳥肌が立つくらい凄かった!
(たしか、カルガリー公演。残念ながらYouTubeから削除されてしまった)

そのフル版の方で観た、5拍子のインタールードに入るところ、“See how I die!”(ワシの死にざま、よう見とけ!)は、全盛期のロブ・ハルフォードを彷彿とさせる「張り」と「伸び」でね。
(あぁ、叶う事なら、もう1回観たいなぁ…)

「喉の調子に合わせて」と言う側面もあると思うけど、この人は毎回、巧みにフェイクを変えて来るんだよね。

と言う事で!
これもいつ消されるかわからないけど、現時点でベストだな、と思う奴を貼っておきます。

Jesus christ superstar - Ted Neeley - Gethsemane live in Groningen

Ted Neeley's WHYYY!!!

Ted Neeley's AAAAL RIGHT!!~See how I DIEEEEEEEEE!!!!!

2017年(74歳!)。これはカルガリーに匹敵すると思う!
でもカルガリーのは、5拍子に入ってからの伸びが凄かったんだよな。
(あぁ、マジでもう1回観たいなぁ…)

まぁ、ハイトーンが出ればエライって訳じゃないけどねぇ。
でも、「ゲッセマネはハイトーンであって欲しい」と言うのも、また偽らざるところでしてな。

もう、ここまで来たからには、テッド・ニーリーには幾久しくハイトーンを出し続けて欲しいと思います。

おそらく、かなり節制もしているんだろうけど、80歳越えて、今のレベルを維持できていたとしたら、ホント凄いと思う。

以上、ゲッセマネの話は終わり!

数年越しにようやく放出しましたが、大Zappaな下書きだったので、今回、かなり書き足しました。

気が向いたら、それ以外の曲もその内に書こうと思います。

<追記!>
2007年のカルガリーの、まだあった!
てっきり削除されたものと勘違い。オレってそーゆーの多いもんよ!
うをー、久々に聴いたけど、思い出補正なんかじゃなかったわ。
全編フェイクしまくりの「やり過ぎ感」ありあり。だが、そこがいい!
喉の調子に合わせてのフェイクではない。これは明らかに「絶好調」故のリミッター解除によるフェイク!

Gethsemane Ted Neeley Calgary 2007

</追記!>

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2020/07/11

R.I.P. マエストロ、エンニオ・モリコーネ!

Ennio

エンニオ・モリコーネが亡くなりましたね。

メタリカのジェイムズ・ヘットフィールドが公式アカウントで追悼しています。

 

かなり昔、このブログでも、メタリカとエンニオ・モリコーネについて書いています。

91歳か。まぁ、大往生ですわね。

書きたいことは山ほどあれども、なんかー、焦点が定まらず、うまくまとまらんかった。

いや、でも、ほんと、エンニオ・モリコーネは、ボクの音楽的嗜好(志向/指向/思考)を形成する上で非常に大きな存在でした。

R.I.P. マエストロ!

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